神仙沼|ニセコの神秘の散策スポット。見頃の時期とルートガイド

神仙沼(photo by nobuka) 絶景見るべし!
2016/6/5撮影 神仙沼(photo by nobuka)

神仙沼は、ニセコ山系の標高約750mの高原に潜む神秘の散策スポット。
ニセコ旅行やルスツ旅行での宿泊前後はもちろん、札幌からも日帰りで楽々行ける絶景トレッキングコースです。とても歩きやすい散策路なのでアウトドア初心者におすすめ!

この記事では、実際に春や秋に数回訪れた時の様子をもとに、神仙沼の見頃の時期と詳しいルートガイドや交通アクセス、服装や持ち物などについて紹介します。

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※春の写真は6月5日と6日、秋の写真は10月9日と15日に撮った画像です。

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神仙沼へ行ける時期と見頃の季節

秋の神仙沼(phpto by nobuka)

秋の神仙沼

神仙沼は清らかな水と湖畔の佇まいが神々しく、凛とした空気が清々しい絶景スポット。そんな美しい風景はいつ眺められるのでしょうか?

まずは神仙沼へ行くことができる時期と、花や紅葉などを楽しめる見頃の時期について紹介します。

行けるのは例年4月下旬から10月中旬か下旬まで

6月の神仙沼付近の様子(phpto by nobuka)

6月でも山の上は残雪がちらりと見えます

神仙沼へ向かう唯一のアクセス道路「パノラマライン」は、冬季通行止めになります。
つまり、神仙沼へ行くことができる時期はパノラマラインが開通している春から秋のみ。冬は行けません。

パノラマラインを通行できる期間は、例年4月下旬から10月中旬か下旬まで。
積雪状況により開通と閉鎖の日は毎年変動しますが、概ね10月20日前後から翌年の4月20日前後までの約半年間が通行止めになります。

ミズバショウは6月上旬、紅葉の見頃は10月上旬

神仙沼へ向かう散策路沿いの紅葉風景(phpto by nobuka)

神仙沼へ向かう散策路沿いの紅葉風景は最高!

神仙沼は春から秋までいつ訪れても、天候さえよければ四季折々の風景を楽しめます。

いつがいい、とは正直断定はできません。
私自身も、春、夏、秋とそれぞれ訪れたことがありますが、いつ訪れても美しいです。

そのうえであえて言うなら、ミズバショウなど春の湿原の彩りを楽しむなら6月中旬くらいが目安。
紅葉は概ね9月下旬から10月中旬くらいまで、なかでも10月上旬が見頃です。

ミズバショウや紅葉の風景をぜひ見たい、写真を撮りたい、という方はご参考に。ただし、当然ながらその年の気候により前後する可能性はありますのでご了承を。

 

服装や靴、持ち物は?トイレや売店あるの?ベビーカーで行ける?

神仙沼へ行くのに服装や靴、持ち物はどうすればいいか気になりますよね?車いすやベビーカーで行けるのか、トイレや売店はあるのかなど気になる方もいるのでは?
それぞれについて外せないポイントだと思われることを紹介します。

服装や靴は軽いトレッキング程度、一枚多く持とう

神仙沼散策の様子(phpto by nobuka)

6月の晴天で風がなく暖かい日の服装。鞄の中にもう一枚上着を入れて歩きました

基本的には軽いトレッキングなどに適したアウトドアウエアやシューズがあれば問題ありません。
登山用などごつい装備は不要ですが、近所の公園へ行くような軽装は避けたほうがよいと思います。

服装|抜き着しやすい服装で、念のため1枚多めに持参を

高原にて気温が低くて思いのほか寒いと感じることが多いかもしれません。
脱ぎ着しやすいものを一枚多めに持参するのが個人的にはベストだと思います。

真夏は半袖で歩ける日があるかもしれませんが、虫よけも兼ねて長袖は必携。
ピクニック感覚やデートで訪れる方は、スカートで生脚は絶対避けたほうがよいですよ。怪我しやすいですし、何よりも虫に刺されたり草でかぶれたりする可能性が大なので…。

服選びの参考までに、6月中旬はミズバショウの時期なので、平地に例えると桜がつぼみの時期の気候。
紅葉シーズンとなる10月中旬は初雪が降る時期、つまり気温が1桁か0度になる気候です。

みなさん、桜が咲く前や気温1桁の時期って何を着ていますか?その時期に屋外を散策することを想像すれば、どんな服が必要なのか少しイメージつきやすいのでは?

暑かったら脱げば荷物になるとはいえ何とかなりますが、寒かったら何かを着るしかなく、着るものがなければ辛くて苦行になります。
なので、念のため一枚多めに持参をして訪れたほうが無難だと思います。

靴|スニーカーでも可、サンダルなどは不可

トレッキングシューズではなくスニーカーでも大丈夫です。
ただし、長沼など神仙沼以外のほかの湖沼へ訪れるならトレッキングシューズが必要。

神仙沼までは散策路が整備されていて、多くの区間が木道です。足元には注意をしたいものの、履き慣れた靴なら普通に歩けるので楽チンですよ♪

そうはいっても、サンダルやヒールの高い靴は安全のため避けたほうがよいと思います。

持ち物|雨合羽必須、日よけ・虫よけ・熊よけ対策も

最低限、雨合羽は必須!
散策路の途中や終点の神仙沼には、休憩できる東屋など雨宿りできる場所はありません。山の天気は変わりやすいので、念のため雨合羽は必携です。

雨合羽をはじめ、そのほか持参したほうがよいと思う持ち物は以下です。

  • 雨合羽
  • 帽子や日焼け止め(陽射しを防げません)
  • 虫よけ(特に夏)
  • 熊よけの鈴など(人気が少ない時や早朝夕方などはヒグマに要注意)
  • 飲み物

トイレや買い物はレストハウスで

神仙沼レストハウス(phpto by nobuka)

神仙沼レストハウス。すべての用はここで済まそう

トイレは散策路の起点となる神仙沼レストハウスと駐車場にあります。
飲み物などの買い物も神仙沼レストハウスでできます。

ただ、散策路にはトイレや売店はありません。
終点の神仙沼にはベンチがあるだけでトイレも売店もありませんし、絶景カフェなどの飲食店も当然ありません。あるのは大自然だけです。

トイレや買い物は必ず神仙沼レストハウスで済ませてから神仙沼へ向かいましょう。

車いすやベビーカーでの訪問は難あり

神仙沼の散策路(phpto by nobuka)

木道の散策路はところどころ段差があります

結論から言うと、車いすやベビーカーでの訪問は残念ながら厳しいです。
木道とはいえデコボコしているうえ、一部階段になっている区間や道幅が狭い場所もあるためです。

高齢者などが杖をついて訪問することはできなくはないかもしれませんが、ちょっと大変かな…、という印象があります。

 

神仙沼へのルートガイド

神仙沼の畔へは、車やバイク、自転車などでは行くことができません。パノラマライン沿いにある神仙沼レストハウスから散策路を歩いて20分から25分の道のりです。

実際に歩いた時の様子をもとに神仙沼へのルートをガイドしますね。

森を抜けると爽快な湿原が広がる散策路

神仙沼の散策路入口(phpto by nobuka)

神仙沼の散策路入口

神仙沼レストハウス前の駐車場に車を停めて、身支度を整えたら出発!
道路を渡った向かいに神仙沼へ向かう散策路の入口があります。

木道の散策路に入ってしばらくの間は、周囲にササやダケカンバが生い茂る中を進みます。

神仙沼の散策路(phpto by nobuka)

木々のトンネルの間を通り抜け、さらに奥へ

神仙沼の散策路はところどころ、あと何mという看板もあってちょっと励みになります(phpto by nobuka)

あと何mという看板もあって励みになります

下り傾斜がある区間では、階段で下る近道ルートと、岩内など日本海をチラ見しながら緩やかな坂道を下る遠回りルートがあります。

神仙沼の散策路は途中で道が二股に分かれます(phpto by nobuka)

道が二股に分かれます

二手に分かれますが、どちらへ進んでも大丈夫。少ししたら合流して同じ道になりますので、行きと帰りでルートを変えて歩いてみては?

神仙沼の散策路の階段の様子(phpto by nobuka)

階段ルートはこんなかんじ

神仙沼へ続く散策路は全体的にあまりアップダウンがありませんが、二手に分かれるこの付近は多少高低差があります。
大げさに言うと、神仙沼の散策路でここが一番の難所かも!?
でも、体力と気合と覚悟が求められるような急な坂や階段はないのでご安心を。

神仙沼の散策路の案内表示(phpto by nobuka)

頑張ってね♪

神仙沼の散策路の秋の風景(phpto by nobuka)

紅葉のトンネル♪このあたりの秋の風景は最高!

歩みを進めると、長沼など別の湖沼へ続くルートとの分岐点があります。
ここは間違えないように!

神仙沼の散策路の分岐点。神仙沼は左です(phpto by nobuka)

神仙沼は左です!

ちなみに、この付近までは歩き始めてから15分前後です。

分岐を左に曲がると風景は一変。
ササやダケカンバにかわり、標高の高い山でよく目にするハイマツが左右に広がります。

神仙沼の散策路でハイマツの間を行く様子(phpto by nobuka)

長袖じゃないと腕に触れるとチクチクするかも…

ハイマツのトンネルをくぐり抜けていると、視界がぱっと開けて風景が一変。

広々とした高原の緑の中に大小無数の沼が点在する湿原。
神様か仙人がいるといっても信じてしまうほどの神秘的な光景♪
ここはもはや神の国です。

神仙沼の散策路周辺の湿原(phpto by nobuka)

湿原の中を進みます

神仙沼へ向かう散策路の紅葉風景(phpto by nobuka)

秋はこんなかんじ♪

散策路の木道は、これらの湖沼(池塘)の間を縫うように奥へと続いています。
木道が二手に分かれますが、この先は一方通行。案内標識に従い右側の木道から反時計回りで周遊するコースになっています。

湿原の風景を楽しみながら先へ進みましょう。

6月はミズバショウやザゼンソウ、7月になるとエゾセンテイカやヒオウギアヤメやなどを目にすることも。
みなさんが訪れた時にタイミングよく咲いているといいですね♪

神仙沼はこんな感じ♪神秘の世界、ほんとに絶景!

神仙沼の畔のウッドデッキにベンチがあります(phpto by nobuka)

神仙沼の畔のウッドデッキにベンチがあります

湿原の中の木道を歩いて5分程度で神仙沼に到着!
アカエゾマツに囲まれた神仙沼。あまりに絶景すぎます!

神仙沼の定番撮影スポット(photo by nobuka)

神仙沼の定番撮影スポット

青い空と緑の木々を映す、鏡のような水面。
鳥のさえずりだけが聞こえる、ただただ静寂な空間。



右を見ても清々しく、左を見ても神々しいです。

神様か仙人が現れるのではないかと感じるほど厳粛な空気感が漂い、この場にいるだけで心が洗われるような気分になります。
この地に流れる「気」はハンパない!何かスピリチュアルな予感すらします。

緑の木々が映える神仙沼

緑の木々が映えます

ちなみに神仙沼という名前は、ボーイスカウトの生みの親、下田豊松氏らが命名したそうです。
下田氏らが1928(昭和3)年にこの沼を発見した時、雰囲気があまりに神秘的で「皆が神、仙人の住みたまう所」と感じたことから名付けたそうです。

まさにそのとおり。
ここの雰囲気、ハンパないです。

帰り道に湿原散策を楽しもう

神仙沼付近の湿原(phpto by nobuka)

湿原の中を散策

帰りのルートは行きのルートよりも湿原内の池塘(池や沼)を数多く眺められます。
どこで立ち止まっても絵になるよい眺めです。


湿原散策を楽しむなら、神仙沼へ向かう最中よりも、見学した後のほうがじっくりたっぷり見ることができますよ。

私が訪れた時は、神仙沼での滞在時間を含めて往復約1時間の散策。
非日常の別世界へいざなわれた気分でした。

 

神仙沼レストハウスへは車やバイクで!交通とアクセスについて

最後に、神仙沼へ向かう拠点となる神仙沼レストハウスまでのアクセスについて簡単に紹介します。
神仙沼レストハウスまでは、鉄道やバスなどの公共交通機関はないので、車やバイクで行くことになります。体力に自信のある方は自転車でも!

ちなみに、神仙沼はニセコの絶景スポットと言われることが多いのですが、神仙沼がある場所はニセコ町ではなく、岩内町に隣接している共和町にあります。

札幌市・小樽市方面からのアクセス

—札幌市内より約110km、約2時間—
札樽自動車道と国道5号、国道267号で岩内町方面へ向かい、共和町前田地区で左折して蘭越町・ニセコ町方面へ進むのが時間的には最短ルート。
でも、長時間ドライブの休憩もするなら、前田地区を通過して岩内町まで進むか、国道5号を倶知安町やニセコ町方面まで進み、道の駅などへ立ち寄ってから進むのもおすすめです。

 

ニセコ・ルスツ方面からのアクセス

—「道の駅ニセコビュープラザ」より約25km、約35分—
国道5号沿いの「道の駅ニセコビュープラザ」から、蘭越町交流促進センター雪秩父や大湯沼などがあるニセコ湯本方面を目指し、パノラマライン(道道66号)を進みます。
雪秩父前を通り過ぎ、五色温泉へ向かう道との分岐を過ぎて岩内町方面へ向かい、峠を越えてほどなくすると右手に神仙沼レストハウスの駐車場があります。

 

岩内・積丹西海岸・寿都方面からのアクセス

—「道の駅いわない」より約18km、約30分—
岩内町の街中でバスターミナルに併設している「道の駅いわない」より、道道268号でニセコ町・蘭越町方面へ向かいます。

 

パノラマラインについて

絶景ドライブルートとしても有名な道路。
特に、ニセコ町側からアクセスすると、カーブが多いものの見晴らしがよくて気分爽快♪脇見に本気で注意したいくらい、最高なドライブルートです。

 

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google maps

 

札幌からの日帰りトレッキングに最適!


ニセコの奥地の山の中に佇む神仙沼は、大自然の息吹と神秘的な空気を感じられるちょっとミステリアスな絶景スポット。ニセコやルスツなどでの宿泊前後にはもちろん、札幌市内からも楽々日帰りで行くことができる絶好の散策ルートです。

私は何回訪れても飽きません。既に片手で数えきれないほど訪れましたが、きっとまた行きます。

みなさんもぜひ神様と仙人がいる沼へ♪

 

○参考サイト

※最新の情報は役場サイトなどの情報にて必ずご自身でご確認ください。

共和町役場サイト 神仙沼紹介

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