白老町ヨコスト湿原|ウポポイ観光帰りにおすすめな穴場の散策スポット

白老町ヨコスト湿原 絶景見るべし!

白老町ヨコスト湿原

白老町にあるヨコスト湿原は、環境省の「日本の重要湿地」に選定された、ハマナスが咲き誇る野鳥の楽園。
ウポポイ(民族共生象徴空間)の観光帰りにも立ち寄れる穴場のビュースポットです。
海辺に広がる原生花園をのんびり散策してみませんか?詳しい場所と行き方も紹介します。

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北海道白老町のヨコスト湿原とは

ヨコスト湿原は、白老町北東部の海岸付近に広がる約33ヘクタールの低層湿原。
多種多様な動植物が息づく環境として、2016年に環境省の「日本の重要湿地」にも選定されています。
苫小牧市と室蘭市などを結ぶ幹線国道の脇にありながら、知らないとスーッと通り過ぎてしまうほど、隠れた穴場の自然観賞スポットですよ♪

1-1.ハマナスが咲き誇る野鳥の楽園

ヨコスト湿原

白波が立つ太平洋の砂浜に沿って、真っ赤な実をつけたハマナスなどが群生する砂丘と湿地が連なります。

私がこの地へ訪れたのは7月上旬。
ハマナスの群落とともに、淡いピンク色をしたサワヒヨドリも各所に点在していました。

白老町ヨコスト湿原

耳をすますと、太平洋の波の音とともに野鳥のさえずりがたくさん聞こえてきます。
野鳥の知識が浅く何の鳥かはわかりませんでしたが、訪れた時には複数種類いるようでした。

ヨコスト湿原を紹介するリーフレットによると、植物は86科463種確認できるそうです。
春はセンダイハギ、ハマエンドウ、カキツバタなど、夏はホザキシモツケ、エゾミソハギ、ツリガネニンジンなどが見ることができます。

同じく野鳥は28科64種。
アオサギやカイツブリ、コミミズクなど野鳥の生息地であり、オオハクチョウなど渡り鳥の中継地でもあるそうです。

ヨコスト湿原は、ハマナスが咲き誇る野鳥の楽園。自然環境が残る貴重な原生花園です。

トイレや休憩所など何もなし!あるのは自然のみ

白老町ヨコスト湿原

ヨコスト湿原は絶好のビュースポットとしておすすめはするものの、ここは人工的な観光地ではありません。
飲食店や土産物店はおろか、トイレや休憩所などは一切ありません。
湿原の中を散策できる木道や遊歩道もありません。

あるのは大自然のみ。

レジャー施設や手入れされた自然散策路などを期待している方は、きっと「何もない」とがっかりすると思います。
人工的なものがなく自然の息吹に触れることを期待している方は、きっと「何もないのが素晴らしい」と感じると思います。

何もないからといって、また、もっと自然を楽しみたいからといって、決して湿原の中へ足を踏み入れないようにしましょうね。
むやみに入ると知らずに沼地でハマるかもしれませんし、そもそも自然環境によろしくないです。

湿原内にあるガタガタ道や砂丘で、心地よい潮風を感じながら野鳥のさえずりをBGMに、湿原の花々を愛でましょう♪

国道脇の貴重な自然環境

白老町ヨコスト湿原

砂丘の脇の湿原には2つの川が流れこんでいます。

1つは、ウポポイのすぐ脇にあるポロト湖奥地に源を発するウツナイ川。
ポロト湖と湖畔の湿地を経由して流れてきています。
もう1つは、競走馬の牧場がある社台地区の森林から流れてくるヨコスト川。

ともにさほど大きな川ではありませんが、2つの川が合わさり潤沢な湿原を形成しています。

ただ、1896年に国道36号のバイパスが湿原を突っ切るように開通しました。
すると、湿原の乾燥化やゴミの投棄などの問題も起きてしまっているようです。

昔から地元の方々の憩いの場であり子どもたちの遊びの場でもあり、アイヌ民族が食用や薬用にしてきた動植物が多数見受けられる環境。
湿原や海岸を守るため、「ヨコスト湿原友の会」という組織ができ、保護活動が行われているそうです。
私が訪れた際にも、こちらの会の方へお電話とメールにてお話を伺い、その節はお世話になりました。

貴重な自然環境。
日本の宝、北海道の宝、白老の宝として、自然の姿がこの先もずっと守られていけばいいなと思います♪

ヨコスト湿原の場所と交通アクセス

ヨコスト湿原は国道脇にありながら、訪れ方がちょっと難しいです。
でも、ウポポイや白老駅から車ですぐですし、少々距離はありますが歩いても行けます!
アクセス方法について紹介します。

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2-1.ウポポイや白老駅から車で5分、徒歩なら30分

ウポポイ観光の後はやはりすぐ目の前にあるポロト湖でゆったり過ごす方が多いと思います。
でも、ヨコスト湿原は車でたった約5分、歩いたって約30分あれば行けます。
JR白老駅からもほぼ同様、車で約5分、歩いて約30分です。

ウポポイ観光とともに自然を感じたい方は、せっかくならヨコスト湿原も行ってみませんか?ほんとすぐ近くですよ♪

○車の場合
ウポポイ(民族共生象徴空間)から約5分
札幌市街から道央自動車道苫小牧西IC下車、約1時間30分
登別温泉から道央自動車道白老IC下車、約35分
○JRの場合
JR白老駅下車タクシー約5分、もしくは徒歩約30分
ウポポイ(民族共生象徴空間)から徒歩約30分

車線に注意、目印はコレ!

ヨコスト湿原は国道沿いにあるといっても、中央分離帯があるので片側の車線からしか入れないうえ、湿原の入口をかなり見落としやすいです。

ヨコスト湿原の入口は、国道36号バイパスの苫小牧市方面から室蘭市方面へ向かう車線沿いにあります。
反対の苫小牧市や札幌市方面へ向かう車線からは中央分離帯があって行けませんのでご注意を。

そして、目印はコレ!

白老町ヨコスト湿原

ただ、それほど目立つ案内板ではないうえ、真夏は草木で隠れてしまうのではないかという懸念も……。
国道をピューっと走っているときっと見落としてしまう気がします。
私も一度誤って通過してしまいました。

ウポポイや白老駅から行く場合

市街地を通り抜ける中央通り(旧国道36号)を苫小牧市・札幌市方面へ向かい、36号バイパスと合流する交差点を右折。
片側2車線あるうちの左車線に入ってゆーーーっくり進みましょう。

ゆるやかなカーブを抜けた先、左手の歩道脇のガードレールが途切れるところがあり、その脇に目印の案内表示があります。ここから車で湿原へ行くことができます。

もし通過してしまったら、しばらく先まで進んでUターンして中央通りとバイパスの交差点まで戻ってやり直しましょう。

万が一通過してしまっても、幹線国道にてトラックなど大型車がバンバン通過しているうえカーブを抜けた先なので、ここでバックはものすごく危険。
挙動不審な運転をすると本気で危ないので、くれぐれもご注意を。

苫小牧市や札幌市方面から向かう場合

国道36号でバイパスと白老市街を通る道の交差点を過ぎたら左車線で徐行。
あとは上記のとおり、歩道脇のガードレールの切れ目から入ります。

走行・駐車は砂利道の範囲のみ

白老町ヨコスト湿原

ヨコスト湿原内は、一部分のみ砂利道があります。
車での走行や駐車ができるのはこの通路、砂利道だけです。
湿原や砂丘、浜辺には車で乗りいれないように。

通路の幅が広いところに車を停め、周囲をゆったり散策して自然の息吹を感じましょう♪

ヨコスト湿原は、車がバンバン通過する国道脇にありながら自然豊かな風景を楽しめます。
トイレや売店などは一切なく、あるのは自然のみ。
むしろ、何もないのが嬉しいスポットです。

植物を採られることなく、ゴミが捨てられることもなく、いつまでも自然の姿を楽しめればいいなと願います♪

ヨコスト湿原地図(google mapより)

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