ニセコは外国!?インバウンドの行く末は!?

富士と桜は、日本を代表する風景。外国人観光客にとっても、この組み合わせは最強コンテンツの一つでしょう。でも、北海道から富士山は見えないので、かわりに蝦夷富士(羊蹄山)と桜。

蝦夷富士・羊蹄山と桜

何気なく撮った写真は、2016年5月10日、倶知安(くっちゃん)町の比羅夫(ひらふ)地区。行政区分はニセコ町ではなく倶知安町ですが、観光客にとってはいわゆるニセコエリアです。

でも、この富士と桜を眺めに外国人観光客はやってきません(富士山ではないから当たり前ですけどね…)。

この地区へやってくる外国人観光客の目当ては、もちろんパウダースノー。20年以上前、南半球にあるオーストラリアの人たちがニセコのパウダースノーの魅力に惹かれ、口コミで続々とやってくるようになりました。その後、香港やシンガポール、マレーシアなどアジア圏の人たちがやってくるようになり、今はご多聞に漏れず中国人も。

 

ここ数年は特にインバウンドがさらに勢いづき、今まで日本人しか来なかった飲食店にまで外国人観光客が押し寄せ、来店客の9割5分が外国人という声もよく聞きます。そもそも、ニセコの観光協会的な組織からの連絡メールは、日本語ではなくすべて英語の文面らしいですしね~。ここでは、公用語が実質英語。

ただし、外国人が殺到するのは冬の話。春から秋は雪がないので、外国人観光客はサーっといなくなります。かわりに札幌圏など日本人がやって来るので、外国人比率は一気に逆転します。。

 

旅行者の心理として、近隣へのお出かけでは、それほどお金は使いません。普通の土日休みを、いかに安く楽しむか、と考える人が多いはず。いっぽう、海外旅行など、滅多に行けない場所では、せっかくの機会ということで奮発してしまうことも多いのでは。

ということは、同じ客数がやってくるのなら、近隣のお客さんより遠方、特に海外のお客さのほうが客単価が高いので儲かるはず。それならばインバウンドへ注力しよう、という考え方も一理あります。

でも、仮にインバウンド1人の売り上げが道内客10人分の売り上げとした場合、もし1人キャンセルが出たら、インバウンド目当てだと0円ですが、道内客目当てなら9人分の売り上げは立ちます。リスクを考えると、ある意味賭けのような…。まぁ、1人を相手にするのと10人を相手にするのでは、パワーのかかり具合の違いはありますけどね~。

 

9割5分外国人観光客という現状、余計なお世話と言われそうですが、将来大丈夫なのでしょうかね~?なぜ日本人は訪れないのでしょうかね?

日本人のスキー人口が減っているということは当然影響しているのでしょうけど、スキーブームだった30年前100人いたスキーヤーが今は5人しかいなくなった、というわけではないはず。それって、日本人が冬のニセコを選ばない(避けている)だけ…???ニセコは外国人だらけなので他で滑る、と話す方も時折聞きますし…。

 

外国人観光客が来ること自体はありがたいこと。というより、これからもっともっと増えていくはず。でも、外国人だけではなく、どうすれば冬に日本人はやってくるのでしょうかね?富士と桜を眺めに、緑の季節でのラフティングやトレッキングをしに、どうすれば外国人観光客はやってきますかね?

 

ニセコエリアを訪れ、取材で巡り見聞きしている中で、ふとそんなことを考えてしまいました。さらに増え続けるインバウンド、その行く末はいかに!?